ペットと一緒に暮らすには、ペット飼育可能な賃貸物件に住む必要がありますが、実際に探してみると、費用が高かったり理想の条件に当てはまらなかったりするケースが少なくありません。
ペット可の賃貸物件は家賃や敷金が高くなるだけでなく、退去時に自己負担しなければいけない修繕費が必要となるケースもあります。
本記事では、ペット飼育可能な賃貸物件にかかる費用が高い理由や賃貸物件を探すコツなどについて詳しく解説していきます。
賃貸物件でペットと一緒に暮らしたいと考えている方は、最後まで読んでみてください。
もくじ
ペット可の賃貸物件は高い?

ペットを飼っている方や今後飼いたいと考えている場合は、ペット可の賃貸物件への引っ越しを検討していませんか。
一般的にはペット飼育ができる賃貸物件の家賃は高いですが、場合によっては通常の賃貸物件と同じ金額で借りられるケースがあります。
本章では、ペットが飼育できる賃貸物件の家賃について詳しく解説していきます。
後からペット飼育可能になった物件の場合
元々ペットの飼育を想定していない賃貸物件が、後からペット飼育可能になるケースがあります。
古くなった物件やアクセスの悪さにより住む人が少なくなった際、住む人を増やすための対策としてペット飼育可能にする場合があります。
後からペット可になった場合、他のペット飼育可能な賃貸物件より比較的家賃は安く設定されているといえるでしょう。
ペット不可物件と比較すると1割ほど高くなる可能性はありますが、もともとペットが飼育できる賃貸物件と比較すると家賃は安いと言えます。
ペット飼育を前提として作られた物件の場合
ペットが住むことを前提として作られた賃貸物件の場合、ペット飼育不可や後からペット可になった賃貸物件と比べると1.5~2割ほど高くなります。
例えば、通常の家賃相場が65,000円だった場合、ペット可物件は最大78,000円が相場です。
ペット飼育ができる賃貸物件の中には、ドッグランや足洗い場などが設備として完備されていることが多くあります。
ペットと一緒に暮らすための設備が整っていることが、家賃が高くなっている理由のひとつなのでしょう。
ペット可の賃貸物件の費用の特徴

ペット飼育可能の賃貸物件は、一般的な賃貸物件と異なり、初期費用や管理費・退去時の支払いが高額になるケースがあるため注意が必要です。
本章では、ペット飼育が可能な賃貸物件の費用に関する特徴について詳しく解説していきます。
①初期費用が高い
ペット飼育可能な賃貸物件の初期費用は一般的な賃貸物件よりも高く、敷金が1~4カ月分必要になる場合があります。
ペットを飼育した後の部屋は、小さな傷や汚れが残っているケースがあり、最悪の場合壁紙やフローリングの修繕が必要になることから、敷金を高く設定することがほとんどです。
一般的な賃貸物件の場合敷金は家賃1~2ヶ月分ですが、ペット飼育可能な賃貸物件の場合は高くなるので注意しておきましょう。
②家賃・管理費が高い
一般的な賃貸物件の家賃と比べると、ペット飼育可能な賃貸物件は毎月の家賃や管理費が高い傾向にあります。
ペットの飼育を前提に作られた物件では、ドッグランや足洗い場などの維持費が家賃や管理費に含まれている場合があります。
後からペット可になった物件も、ペットの居住スペース費用や修繕費用に使われることがほとんどです。
そのためペット飼育可能な賃貸物件は、一般的な賃貸物件の価格より1~2割ほど家賃が高くなるといえるでしょう。
③退去時にかかる費用が高い
ペット飼育可能な賃貸物件は、退去費用が一般的な賃貸物件より高くなります。
ペットを飼育していたため室内のニオイ・傷・清掃などの費用が必要となり、敷金でまかなえないケースがあるためです。
ペット飼育可能な賃貸物件の場合、住む前に「退去時にどこまで負担するべきなのか」を不動産会社に確認しておくと安心です。
ペット可の賃貸物件の費用が高い理由

なぜ、ペット飼育可能な賃貸物件は一般的な賃貸物件と比べて、全体的な費用が高くなっているのでしょうか。
本章では、「ペット飼育可能な賃貸物件がなぜ高いのか」について詳しく解説していきます。
①ペットにまつわるトラブルが起こりやすいから
ペットを飼育していると、通常では起こらないようなトラブルが起こる可能性が高くなります。
特に、ペットの鳴き声や足音、共有スペースでのトイレ、ニオイなどによって隣人とトラブルになってしまうこともあります。
騒音やニオイに関するトラブルが起こった場合、対処するのはすべて大家さんなので、面倒なことをすべて引き受けているからこそ、家賃や初期費用が高く設定されているのでしょう。
②ペットの影響で修繕が必要となるため
ペットが住んでいる部屋は、住んでいない部屋と比べると傷や汚れが多くなってしまうため、退去時には敷金でまかなえなかった分、自己負担で修繕が必要となります。
「ペット飼育可能な物件だから汚れてもいい」と言うわけではないため、住む前に汚れや傷ができてしまわないような対策を取る必要があるでしょう。
③ペットと生活するための充実した環境が整っているため
ペット飼育可能な賃貸物件は、ペットと人間がストレスなく過ごせるような対策が施されているため、家賃や他の出費が高くなる傾向にあります。
例えば、鳴き声や足音対策のために防音が施されていたり、共有スペースとしてドッグランを運営したりしていることも費用が高くなる要因です。
ペットと過ごしやすい環境になっていますが、それなりに費用は高くなることを覚えておきましょう。
ペット可の賃貸物件を探すコツ3選

ペット飼育可能な賃貸物件はそもそも物件数が少ないですし、自分が思い描く物件が見つかるとは限りません。
本章では、ペット飼育可能な賃貸物件を探すためのコツを3つ紹介するので参考にしてください。
コツ①物件の条件を緩める
そもそもペット飼育可能な賃貸物件は物件数が少ないため、理想の条件を緩めるだけで気に入る物件が見つかる可能性があります。
ただし、いきなり条件を緩めすぎてしまうと、住み始めてからトラブルになってしまう可能性があるので注意が必要です。
例えば、場所や家賃だけを重視して物件を探した場合、防音対策ができていない賃貸物件しか空いておらず、結果的に犬の鳴き声でトラブルになってしまうこともあります。
物件を探す時の条件には優先順位をつけて、少しずつ緩和させながら探してみてください。
コツ②初期費用や退去費用について具体的に確認する
ペット飼育可能な賃貸物件の場合、初期費用や退去費用などが一般的な賃貸物件より高いため、住む前に必ず確認しておきましょう。
退去時に必要な費用は貸主と借主で負担するのが一般的ですが、ペットによる破損や汚れの原状回復費用は基本的に借主が自己負担しなくてはいけません。
どのような破損が自己負担になるのかを、事前に具体的に確認しておくと安心です。
金額の確認をする際は、口頭だけでなく書面に詳細を記載してもらい、記録を残しておくと後々のトラブルを防げるでしょう。
コツ③ペット可物件を豊富に取り扱う不動産会社を利用する
ペット飼育可能な賃貸物件を探す際、ペット可物件を多く取り扱っている不動産会社を利用すると、より理想に近い物件と出会える可能性が高くなります。
ペット飼育可能な賃貸物件を多く取り扱っている不動産会社であれば、ペット可物件について詳しいためいろいろな不安点を解消できます。
物件を利用する前の費用に関する不安だけでなく、退去時に必要になる費用やトラブルを避けるためのポイントも不動産会社に相談すれば教えてくれるでしょう。
まとめ
本記事では、ペット飼育可能な賃貸物件を借りる際の費用について解説してきました。
ペット飼育可能な賃貸物件は数が限られているため、理想の住まいを見つけるのが難しいケースも少なくありませんが、ペット可物件に強い不動産会社へ相談することで、希望に合った物件を効率よく見つけることができます。
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